備忘録メモ書き

研究や、読んだ本、思ったことなどをつらつらと。

化学まあまあ好きおじさんの思う有機化学の面白いところ

最近ラジオ聞いてるんですが、ちょっと考えることがありまして。

 最近、Google podcastってやつでコテンラジオをたまに聞くのですが、これが結構面白い。歴史は学生の頃めちゃくちゃ大嫌いで何が面白いかもよくわからなかったし、テストの点取りゲームとして見ても覚えること多すぎてイマイチ。基礎教養レベルの歴史もわからない限界おじさんになってしまったわけですが、この年になって少しずつ興味がでてきましたね。ただ教科書を買ってわざわざ見たりするまではいかず、コテンラジオをたまに聞くことでちょっとだけ知った気になっているわけです。

 で、そのコテンラジオを聞いているときに、深井さん(コテンラジオのパーソナリティ)が歴史のここが面白い みたいなことをパッと語れていたんですよ。そういうのってやっぱり以前に考えていないとその場で考えた適当なことを言いがちになってしまうので、パッと語れるのってすげえなって。

 そこで、自分が今までやってきた有機化学の何が面白いのかを語れるようになりたいなって思ったわけです。

今のところ思っているのは以下のふたつ。

① 大抵の欲しい分子を作ることができる。おそらく最小単位のものづくり。

これはよく言われていますよね。ここはやはり有機化学特有のものだと思います。ここで「大抵」と言ったのは、作れない構造とかはやっぱりあるので。とはいえ、もうハリコンドリンとか作れちゃうんだって思うと作れないものって原理上ほぼないのだと思います。結局高分子みたいな素材になったところで、モノマーの設計をするのは有機化学。モノマーを実際に合成するのも有機化学

② 設計の面白さ

 分子の機能としての設計や触媒活性についての設計は面白いなって思います。自分がメインで面白いと思うのはここ。かなり①と被るけど。私自身マスターの時は触媒の勉強を主にやっていたので、配位子の微妙な構造の違いで活性が思い切り変わるような事例を見るとものすごく面白いなと思います。ただし、現状は検討の結果うまくいったものを設計した!って言っているものが多いと思うので、まだまだ分子設計の理論は発展途上なんだなぁと思います。まぁそこが面白いところではありますし、研究しがいがあるよね。