尊敬する指導教官からもらった言葉を思い出せるかぎりつらつらと
私はなんだかんだ言っても指導教官に恵まれたな、と思っています。
私の所属するラボは助教二人と准教授、教授の4人で基本的に成り立っています。その中でも私は准教授のテーマを修士課程で頂き、現在まで研究を続けてきました。
見た目はヒョロっとしたお兄さん的風貌なのですが、とにかく熱い化学者でアイディアがすごい。とても厳しい方ですが、この人の下につけてよかったなと思っています。
その准教授は名言めいたことを言うことがよくあり、まぁ大半は適当に言っているんだろうなと思っているのですが、私の中で印象深いものをいくつか。(まぁ大体私が怒られているだけなのですがね。。。)
・君には完璧人間になってほしいんだよな
ラボに所属してから初めて怒られた時に言われた言葉です。ラボの係の仕事を適当にやってしまったために怒られてしまいました。なんだかんだ、私のことをそこそこ評価してくれていたようで、この言葉から与えられた仕事はきちんとこなそうと思ったものです。
・君レベルの人間がやることではない
これはM1の時に何度も言われました。実験ノートをちょっと雑に書いてしまったり、チャートをほとんど読まずに反応溶液を捨ててしまったりしていた頃ですね。この頃は実験数至上主義的な思想にはまってしまい、仕込んだもの勝ちだと思っていました。当たり前のことですが、国立大学の人間が実験できるのは、国民の血税があるからです。であれば、実験ノートはきちんととり、実験で得られるチャートからはなるべく最大限のことを読み取る義務があると思います。
ちなみに、これは雑誌会の時にも言われました。これを言われてから、雑誌会の論文選びをかなり慎重にするようになりましたね。
・え、これ二日分じゃん笑
准教授が一週間の出張から帰ってきた後に言われた言葉です。彼の中での実験数が明らかに少ないと。私の中では精一杯やったつもりでしたが、二日分と言われて本当にショックでした。ここから実験に対する効率を意識するようにしています。
その他にもいろいろ示唆に富むようなことを仰る方で、その考え方は研究者として大変参考になるものです。あと約半年、彼に食らいついてみたいと思います。