備忘録メモ書き

研究や、読んだ本、思ったことなどをつらつらと。

学生生活が終わりました

急に入社式が中止になり、カフェで暇しているので暇つぶし。学生生活も終わったので、大学と大学院の思い出を書こうかと思います。

 私の出身は新潟県の田舎で、都会に対する憧れが他の人より大きかったと思います。兄二人も私より先に東京の大学に行ってしまったことも相まって、東京への憧れはいっそう大きくなりました。当然大学受験では東京にある大学のみを受験し、第一志望の大学に合格することができました(学科は第一志望ではないけれど)。

 大学に入ってからの生活はあまり褒められたものではありませんでした。カリキュラムが甘めだったこともあってか、毎日どんちゃん騒ぎして午前は休む、バイトも続かない、やってることはゲームだけで単位をとるための勉強をするような典型的なダメ学生だったと思います。ただし、ここでは自分とは全く違う価値観を持った人間と多く知り合えましたし、現在においても交流があることから、その点についてはよかったと思っています。彼らとは大学生活の時間のほとんどを共にしましたし、本当に気が合う親友たちだと思います。大学院での辛い期間も、彼らから元気を貰えたことは疑いありません。

 大学三年生になるとなんとなく進路を考えだしました。大学院に行くことだけは大学一年生からぼや~っと決めてはいたのですが、このまま今の大学院に行って何か学術的な成長は得られるのだろうかと考えるようになりました。研究室の紹介を聞いてもあまり面白くはなさそうで、そんなことから他大の大学院を意識するようになりました。大学の授業で面白かったのは有機化学くらいだったので、有機合成の研究室を探し始めるのに時間は必要ありませんでした。全合成と反応開発のどちらにするかは迷いました。なんとなく新しい反応を作るほうが面白そうという考えだけはあったので、大学院受験は他大の反応開発のラボを選択し、三年生の夏から院試勉強を始めました。基礎化学系科目はとんでもなく授業の内容が薄かったので独学のために早く動き始められたのはよかったです。

 大学四年生では研究室配属があり、私はとりあえず最低限の有機化学が学べそうなラボを選択しました。研究内容や打ち込んだ時間も褒められたものではなかったですが、テーマ提案から実験まですべて一人でできたのはよかったです。好き勝手やらせてもらった当時の先生には感謝しています。院試があったのもこの年で、得意の有機化学の出来はいまいちだったものの無機や物理化学の出来が大変良かったので無事に第一志望のラボに合格できました。面接のときにベンゼン環が緊張でうまく書けなくなったのが思い出ですね。

 大学院では反応開発のテーマを頂き、結構主体的に研究できたと思っています。先生にはありえないくらい怒られましたし、自分の能力不足を実感することになりました。しかし、言われたことはきちんとこなす、治すべきところはすぐに改善する策を練る、言われたこと以外のこともやるということを意識することですごく成長できたと思います。自分で進路を選択して、環境を変えて本当に良かったと思います。

 大学・大学院ではたくさん失敗しました。しかし、それと同時にたくさんのことを学んだと思います。

・自分で環境を変える。今までの環境を捨てることを躊躇しない。

・言われたことをこなすこと。+αを常に意識。

・ミスはする。減らす努力をする。私の場合はミスに関する本を読むこと。

 これから社会に出るわけですが、これらのことは最低限忘れずに成長できたらいいと思います。新社会人の皆さんも一緒にがんばりましょう。